行政法 行政事件訴訟法 (H21-18)
行政事件訴訟法の定める当事者訴訟に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 当事者間の法律関係を確認しまたは形成する処分に関する訴訟で法令の規定によりその法律関係の当事者の一方を被告とするものは、当事者訴訟である。
2 地方自治法の定める住民訴訟のうち、当該執行機関または職員に対する怠る事実の違法確認請求は、当事者訴訟である。
3 国または公共団体の機関相互間における権限の存否に関する紛争についての訴訟は、公法上の法律関係に関するものであるから、当事者訴訟である。
4 行政庁が一定の処分をすべきであるにかかわらずこれがされないとき、行政庁がその処分をすべき旨を命ずることを求める訴訟は、当事者訴訟である。
5 公職選挙法に定める選挙無効訴訟は、国民の選挙権に関する訴訟であるから、当事者訴訟である。
解答 1
1 正
当事者訴訟のうち形式的当事者訴訟にあたる(行訴法第4条前段)。
2 誤
地方自治法の定める住民訴訟(地方自治法第242条の2)は、民衆訴訟にあたる(行訴法第5条)。
3 誤
国又は公共団体の機関相互間における権限の存否又はその行使に関する紛争についての訴訟は機関訴訟である(行訴法第6条)。
4 誤
行政庁が一定の処分をすべきであるにかかわらずこれがされないとき、行政庁がその処分をすべき旨を命ずることを求める訴訟は義務付け訴訟である(行訴法第3条6項1号)。
5 誤
公職選挙法に定める選挙無効確認訴訟(公職選挙法第203条以下)は、民衆訴訟にあたる(行訴法第5条)。