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基礎法学 (H16-1)


慣習または慣習法に関する次の記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。


ア 犯罪と刑罰の内容は、あらかじめ法律によって規定されたものでなければならないから、慣習法は刑法の直接の法源とはなりえない。

イ 民法は、物権法定主義を原則としているから、入会権については各地方の慣習に従うことはない。

ウ 法令の中の公の秩序に関しない規定とは異なる慣習がある場合において、法律行為の当事者がその慣習による意思を有しているものと認められるときは、その慣習に従う。

エ 商事に関しては、まず商法の規定が適用されるが、商法に規定がないときは民法が適用され、民法の規定もない場合には商慣習法が適用される。

オ 国際法は国家間の合意に基づいて成立するが、その合意には明示のものと黙示のものとがあり、前者は条約であり、後者は国際慣習法であって、この両者が国際法の法源となる。


1 ア・ウ

2 イ・エ

3 ウ・オ

4 ア・エ

5 イ・オ




解答 2 


慣習・慣習法というマイナーな分野ですが、組合せ問題ということもあって、解答自体は簡単にだせると思いますが、将来の対策としてどのように勉強されているでしょうか。

色々な勉強の仕方があると思いますが、私はグループ分けをして整理してみました。

まずは、オとそれ以外の肢は、国際法の話か国内法の話かで分けられますね。

次に、アとそれ以外の肢(イウエ)は、公法と私法で分けられますね。

さらに、エとイウは、一般法と特別法とで分けられますね。そうすると、マインドマップのように整理できます。

慣習・慣習法が国内法のあらゆる法領域にあるばかりでなく、国際法にもあるということを横断的に問うている問題であることがわかりますね。

このように整理して押さえておけば、将来の類似問題に対処できると思いますので参考にしてみてください。

マインドマップより、イとエが誤っているので、2が正解です。






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