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民法 債権  (H2-31)


相殺に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


1 相殺は当事者の一方から相手方に対してなす意思表示によって効力を生じ、相手方の承諾を要しない。

2 相殺禁止の特約があれば、そのことを知らずにその債権を譲り受けた場合でも、その債権をもって相殺することはできない。

3 相殺の意思表示は相殺適状に達した時にさかのぼってその効力を生じる。

4 相殺の意思表示には条件又は期限を付けることができない。

5 相殺は双方の債務の履行地が異なるときでもすることができる。


解答 2


1 正

相殺は、当事者の一方から相手方に対する意思表示によってする(506条1項)。

2 誤

相殺禁止の特約は、善意の第三者に対抗することができない(505条2項)。

3 正

意思表示は、双方の債務が互いに相殺に適するようになった時にさかのぼってその効力を生ずる(506条2項)。

4 正

相殺は、相手に対する一方的な意思表示なので、その意思表示には、条件又は期限を付することができない(506条1項)。

5 正

相殺は、双方の債務の履行地が異なるときであっても、することができる(507条)。




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